期待役割について

 私のゼミの目標は、学生の「社会人基礎力」を鍛え、社会で「生きる力」を身に付ける事である。

その為に、様々なプロジェクト型のグループ活動を行っている。

このグループを形成するにあたり、役割分担を決める。リーダー、サブリーダーなど目的達成に合う組織化を行うわけである。

学生は自分の役割を果たす過程において、様々な事を悩み、解決して自ら成長していく。この成長の過程において、適時に適切な指導を行い、GOALに近づけていくナビゲーターが私の役割でもある。

さて、理屈は簡単であるが、実践するのが難しいのが世の常。

学生は「むき出しの個性」でゼミに入ってくるのが大半であるため、集団活動になれていない。

中高時代に部活経験者はいくばくかの経験をしてきているが、大学の自由な気風、悪く言えば自分勝手で気ままな気風の中で、集団を目的に向かってまとめる事の困難さに直面し、大半が苦労する。

役割分担には、その役割の期待役割が決まっている。学生は、「やるべき事」と「出来る事」のギャップに悩むのである。

役割とは新しい服を着るのに似ている。しかもその服は自分では選べず、与えられた服である。

当然最初は自分に合わない。窮屈だし、着心地も悪く、周りからの見栄えも似合ってない。だからこそ、着こなす努力が要求される。ダイエットも必要かもしれない。好みも変わってくる。そして次第に似合ってくるのである。

最初から、自分には合わない、似合わない、着こなせないと言ってはいられないのである。着こなす事を周りから期待されているのである。これが期待役割に似ている。

ただ、自分一人で悩まないで欲しい。周りを巻き込んで、周りに相談して、周りを自分の応援者にしていけば、自然と解決できるのである。

先生や、先輩、会社では上司はそれを我慢強く待っている。